◆矢沢みつみ
●使用BIKE:SPECIALIZED S-Works EPIC
●タイヤ:前 SPECIALIZEDサウザーウィンド (2.0気圧)
後 SPECIALIZEDサウザーウィンド (2.0気圧)
このまま夜も降り続いたら、どのタイヤにしよう・・・という思いが何度か前日の夜に頭に浮かびました。
でも、まあ、明日の様子で決めよう!!とリラックスした夜を過ごしました。
前日の緊張もなく、ご飯もたっぷり食べ、早めに布団に入りました。
ここ1週間位、興奮しているのか、なかなか寝付けず、朝も早くから目が覚めてしまう日々が続いていたので、今日こそはゆっくり寝たいなあと思っていました。
朝、監督からの試走状況を聞き、根っこは所々滑るけど、ほぼドライということで、タイヤの選択肢は2つに。
たくさんのアドバイスをいただきながら、前後、サウザーウィンドに決めました。
前日の試走の中で試した3種のタイヤの中で、一番しっくりきたのと、路面のグリップのよさとこぎの軽さを重視しました。
結果的に、タイヤの選択は、ベストだったと思います。
木の根っこも、全く滑ることなくスムーズに行け、全てのセクションで問題なくリズムに乗っていけました。
また、林道での進み具合も抜群で、軽いこぎ感の中で踏んでいくことができました。
女子はU23の後10分後スタート。
7キロを4周回で競いました。
スタートラインに並んだときも、走っている自分がイメージでき、集中してそのときを迎えられました。
号砲と共に一斉に飛び出し、まずは砂利の短い上り。
そこからシングルに入るまでの舗装路が第1次勝負でした。先頭でシングルに入りたいと思い、がんばってみましたが、片山選手、由香里さんに続いて3番手でシングルに入ることになってしまいました。
微妙に片山選手と離れていく〜、と思いながらじっと我慢し、林道に入りました。
林道の入り口に大きな水溜りがあり、由香里さんの水しぶきを体全身に浴び、びしょぬれになった自分が笑えてしまいました。
気持ちにも余裕があり、その後、すぐに前に出て、片山選手を追いました。
上りで少し差は開き、下りでちょっと詰まるという感じだたけれど、2周目に入るときには30秒くらいの差がついていました。
2周目のスタートのアスファルトの上りを終え、シングルのなかではもう前には見えなかったのですが、前を追って走りました。
前回のレースで後半にかけて、ラップタイムがどんどん落ちていってしまったので、今回はそれを避けたくて、無意識のうちにちょっとペースを落としてしまいました。
2周目、3周目とマイペースでたんたんと走りました。
林道の上りでは気持ちよく回していける回転を落とさないように、そして、力みすぎてフォームを崩さないように、また、シングルでは、とにかく縦と横の動きが激しいので、リズムに乗っていけるようにを意識して走りました。
4周目中盤のシングル出口で片山選手を発見。
私はこれからそのシングルに入っていくところでしたが、その差はあまりないことが確認できました。
焦らないように、落ち着いて落ち着いて!!と独り言を言いながらシングルを調子よく抜け、ペースを上げて前を見て走りました。
その後のテクニカルフィードで、片山選手との差、1分と告げられました。
がんばれば追いつける範囲内にいるはずと信じ、更にペースを上げました。
最後の簡易舗装の上りに出たとき、前に片山選手の姿を捉えました。
少しずつ詰めていると自分でも感じられました。
最後の力を振り絞り、ゴール400メートル手前の砂利ゾーンへ。
ここが弱かった。
思うようにスピードに乗らず、間隔を開けたまま最後の短い上りを上り終えて、ゴールに入りました。
今回の走りの中で、もっと限界で走るつもりでいたのに、多少抑えてしまった自分がいたのは大きな反省として残りました。
苦しい中でのもうひとふんばりの部分を鍛えられるような自分自身での追い込みがもっと必要です。
ただ、諦めず、ずっと前を見続けて走ることの大切さを今回の全日本選手権で学ぶことができました。
今は、もっと速く走りたい、強い自分になりたいという思いでいっぱいです。
スペシャの方々、チームのサポート、バイクを最高の状態にしてくださったトミーさん、そして、応援してくださったたくさんの方々、気持ちが落ちているときに励まし、支えてくれた仲間、みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
来週のアジア選手権では、今回のレースのよい部分が出せるように、協力してよい結果を持ち帰られるよう、しっかり走ってきたいと思います。
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