2007 JCF 全日本マウンテンバイク選手権大会



日時:20077月20〜22日  天候:晴れ時々曇  気温:27

会場:秋田県田沢湖スキー場

主催:財団法人 日本自転車競技連盟(JCF)
主管:たざわこMTBフェスティバル実行委員会



◆矢沢みつみ

●使用BIKE:SPECIALIZED S-Works EPIC
●タイヤ:前 SPECIALIZEDサウザーウィンド     (2.0気圧)
       後 SPECIALIZEDサウザーウィンド     (2.0気圧)


このまま夜も降り続いたら、どのタイヤにしよう・・・という思いが何度か前日の夜に頭に浮かびました。
でも、まあ、明日の様子で決めよう!!とリラックスした夜を過ごしました。
前日の緊張もなく、ご飯も
たっぷり食べ、早めに布団に入りました。
ここ1週間位、興奮しているのか、なかなか寝付けず、朝も
早くから目が覚めてしまう日々が続いていたので、今日こそはゆっくり寝たいなあと思っていました。
 
朝、監督からの試走状況を聞き、根っこは所々滑るけど、ほぼドライということで、タイヤの選択肢は2つに。
たくさんのアドバイスをいただきながら、前後、サウザーウィンドに決めました。
前日の試走の中で
試した3種のタイヤの中で、一番しっくりきたのと、路面のグリップのよさとこぎの軽さを重視しました。
結果的に、タイヤの選択は、ベストだったと思います。
木の根っこも、全く滑ることなくスムーズに行け、
全てのセクションで問題なくリズムに乗っていけました。
また、林道での進み具合も抜群で、軽いこぎ感
の中で踏んでいくことができました。
 
女子はU23の後10分後スタート。
7キロを4周回で競いました。
スタートラインに並んだときも、走っている
自分がイメージでき、集中してそのときを迎えられました。
号砲と共に一斉に飛び出し、まずは砂利の短い
上り。
そこからシングルに入るまでの舗装路が第1次勝負でした。先頭でシングルに入りたいと思い、がんばって
みましたが、片山選手、由香里さんに続いて3番手でシングルに入ることになってしまいました。
微妙に
片山選手と離れていく〜、と思いながらじっと我慢し、林道に入りました。
林道の入り口に大きな水溜りがあり、
由香里さんの水しぶきを体全身に浴び、びしょぬれになった自分が笑えてしまいました。
気持ちにも余裕があり、
その後、すぐに前に出て、片山選手を追いました。
上りで少し差は開き、下りでちょっと詰まるという感じだたけれど、
2周目に入るときには30秒くらいの差がついていました。
 
2周目のスタートのアスファルトの上りを終え、シングルのなかではもう前には見えなかったのですが、前を追って走りました。
前回のレースで後半にかけて、ラップタイムがどんどん落ちていってしまったので、
今回はそれを避けたくて、無意識のうちにちょっとペースを落としてしまいました。
2周目、3周目と
マイペースでたんたんと走りました。
林道の上りでは気持ちよく回していける回転を落とさないように、
そして、力みすぎてフォームを崩さないように、また、シングルでは、とにかく縦と横の動きが激しいので、リズムに乗っていけるようにを意識して走りました。
 
4周目中盤のシングル出口で片山選手を発見。
私はこれからそのシングルに入っていくところでしたが、
その差はあまりないことが確認できました。
焦らないように、落ち着いて落ち着いて!!と独り言を言いながら
シングルを調子よく抜け、ペースを上げて前を見て走りました。
その後のテクニカルフィードで、片山選手との差、
1分と告げられました。
がんばれば追いつける範囲内にいるはずと信じ、更にペースを上げました。
 
最後の簡易舗装の上りに出たとき、前に片山選手の姿を捉えました。
少しずつ詰めていると自分でも
感じられました。
最後の力を振り絞り、ゴール400メートル手前の砂利ゾーンへ。
ここが弱かった。
思うように
スピードに乗らず、間隔を開けたまま最後の短い上りを上り終えて、ゴールに入りました。
 
今回の走りの中で、もっと限界で走るつもりでいたのに、多少抑えてしまった自分がいたのは大きな反省として残りました。
苦しい中でのもうひとふんばりの部分を鍛えられるような自分自身での追い込みがもっと必要です。
ただ、諦めず、ずっと前を見続けて走ることの大切さを今回の全日本選手権で学ぶことができました。
今は、もっと速く走りたい、強い自分になりたいという思いでいっぱいです。
 
スペシャの方々、チームのサポート、バイクを最高の状態にしてくださったトミーさん、そして、応援してくださったたくさんの方々、気持ちが落ちているときに励まし、支えてくれた仲間、みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
 
来週のアジア選手権では、今回のレースのよい部分が出せるように、協力してよい結果を持ち帰られるよう、しっかり走ってきたいと思います。
 


上下左右の動きが要求されるテクニカルシングルに、パワークライミングと、様々な能力を試される全日本チャンピオンを決めるに相応しいコースレイアウト



今レースから、SPECIALIZED S-Works カーボン EPICを使用



08からラインナップされるNewタイヤ「サウザーウィンド」
非常に軽い転がりでありながら、絶妙なブロック配置で、しっかりとグリップする次世代レーシング・オールラウンドなタイヤ








◆中込 由香里

●使用BIKE: SPECIALIZED S-Works カーボンHT
●タイヤ:前 SPECIALIZEDフォファライズ Pro  (1.7気圧) 
      :後 SPECIALIZED Sワークス ファーストトラック SLK (1.8気圧)


前回のレースから約1ヶ月半
アテネ以来、本気で優勝を狙ってトレーニングし、迎えたレースだった。

かなりの雨が降る予報だったが、雨も最小限
良い状態のコースコンディションが壊れる事無く、レースを迎えられた。

タイヤは、前輪はハンドリングに不安の少ない事、後輪は多少のシングルのロスをふまえても、林道や舗装路の漕ぎの軽さを求めて選択した。
前後フォファと、どっちが良かったかというと計り兼ねないが、選択ミスではなかったと思う。

このレースに臨むにあたって、トレーニングでは、かなりハードにやって疲れている中でも、結構走れている感じがしたので、これはうまく調整して臨めばかなり走れるかも、という期待が自分の中にあった。
しかし、調整ミスは無かったが、自分が思っていたほど調子が上がってこない感じはあった。

体調は良かったし、その日に合う事を信じてスタート。

一番の課題として取り組んできた1周目。
残念ながら、トップとは致命的と思える差がついてしまった。

何も変わっていない自分に腹がたったが、優勝を狙ってきたレースなのだから、最後まで本気で優勝を狙おうと集中して走った。
シングルではミスも多かったが、調子良くは走れた。
持ち前の後半の粘りは発揮出来た。
調子良くは走れたがレベルアップが足りなかった。

自分への期待に届かなかった。
それがすぐに出来てしまったら、誰も苦労しない事も事実
簡単ではない。

レースとしては、最後はかなり緊迫した物になり、チームとして、今までで最も良い結果だったと思う。
しかし、自分の中では結局いつもと同じレースしか出来なかった事が悔しい。

ただ、トレーニングで得てきている好感触もあるので、やっているトレーニングを信じて継続する部分と、発想を思いきって転換していく部分をうまく組み合わせて、次に繋げていきたい。
まだまだ。
この気持ちがある限り、しつこく続けていきたい。

今回も、たくさんの応援、サポート、本当にありがとうございました。














雨も想定したコースレイアウトのお陰で、前夜の雨も殆んど影響なし
持ち前の粘りで追い上げる。



軽さを重視し、SPECIALIZED S-Worksカーボンハードテールを使用



今シーズンからは、前下がりステムにライザーバーという独特なポジションを採用



正にペダルの究極型「エッグビーター」
形状からも分る通り、泥詰まりは皆無
シンプルなデザインで、軽量コンパクトでありながら、従来のペダルよりもQファクターが狭く、クリート踏面が4点接地なので、ダイレクトにペダルに力が伝わる。


◆Resalt

 ●女子エリート XCO 6.5km x 4

1

片山 梨絵

TREK

1時間47分30秒
2 矢沢 みつみ team SY-Nak SPECIALIZED 1時間47分57秒

3位

中込 由香里

team SY-Nak SPECIALIZED

1時間48分19秒

 ●男子エリート XCO 6.5km x 6 

1

竹谷 賢二

SPECIALIZED

2時間13分28秒

2

山本 和弘 キャノンデール・レーシング 2時間18分34秒
3位 千田 尚考
Team KHS 2時間19分59秒

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