◆中込 由香里
昨年のここ八幡浜大会は、北京オリンピック代表をかけた一発選考会だった。
今年は、インターナショナル大会に位置付けられているものの、大きなものが懸かった大会ではない。
昨年は、オリンピック出場を狙った選手は、このレースに合わせてトレーニングし、体調を整え、レースに臨んだ。
今年は違う。
何を思い、どういう位置付けでこのレースに臨んでいるかは、選手それぞれだ。
レース自体は真剣勝負という事に変わりは無いが。
金曜日に現地入りして、クラブ員と共に、金曜のドライコンディション、土曜のウエットコンディションの試走をこなす。
思う事、うまくいかない事、色々あるが、出来ない事、ロスは最小限に今出来る事をやるしかない。
レース当日。
気温は低いものの、コースコンディションは急激に回復し、石のセクションが少し滑りやすいものの、ドライに近いコンディションでレースが出来た。
片山選手が、スタートから先頭にたち、矢沢選手、そして私。
5周のレースで、2周目中盤で矢沢、中込が入れ替わったが、1位と2位、2位と3位も周回毎に序々に差が開き、トラブルも無くそれぞれが単独で走り、単独でゴールした。
今の自分の力はきちんと発揮出来たし、レースも集中して走れたので満足と言えば満足だが、何か物足りなさを感じるレースだった。
自分も含め、片山選手に楽に勝たせすぎているレース。
彼女も今、新しい事に挑戦している最中で決してレースパフォーマンスがそれほど高い訳ではない。
私も勝つ為のトレーニングは出来ていないし、勝とうとするレースは出来なかった。
他の選手もまだ、シーズン初めという事か、勢いが感じられない。
このままではいけない。
これから、本格シーズンに入っていくが、選手個々のレベルを上げていって、もっともっとレベルの高いレースにしていかなくてはならないと思う。
自分自身も、ここからどれだけモチベーションをあげていけるか、勝つ意欲を持てるかに懸かっていると思う。
5月、6月、7月と、少しずつ上げ上げでいきたいと思っていますので、今後共、応援どうぞよろしくお願い致します。
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