そんな中、自分の周りにいるライダー達から八幡浜の大会開催を熱望する声が沢山あった。 私も彼らのそんな思いに後押しされるように、モヤモヤしていられないという気持ちが強くなった。 自粛するだけでは何も生まれてこない。開催し、走る事で、少しでも支援に繋がり、被災地の方々に役立てれば・・・・そんな思いから、選手達の間からも開催へ向けての呼びかけの輪が広がり、関係者の方々の努力もあり、開催される事となった。 大会開催が決定した時には、表彰台の一番高い所から、大会関係者の方々や地元の方々にお礼の気持ちを言おうと決めた。 UCIレースであるこの大会で、今日のメンバーの中で自分が一番高いUCIポイントを取る事が日本のオリンピック枠獲得の為にはプラスになる。 でも、国内は国内で勝負の場だから、皆が真剣に戦う中で勝たなければならなかった。 1週間前のヒルクライム大会で走れる自信が少し生まれたものの、仕上がり具合には不満足な所が多く、自信を持って大会に臨める状態ではなかった。 2日前に現地入り。 レベルの高い仲間と出来る試走は、実戦練習が不足している自分にとって大切な時間。 もどかしい部分は沢山あるが、集中して走る。 一緒に走れる仲間がいる事は本当にありがたい。 金曜日の夜に雨が降って、スリッピーになった路面もレース当日には回復し、良いコンディションでレースを行う事が出来た。 肌寒いスタート前のウォーミングアップからスタート直前まで履いていられるWAVE ONE製のカペルミュールウォーミングアップタイツは、とてもありがたかった。 シューズを脱がずにパッと着脱出来るこのパンツは、スタート前は勿論、オイルを塗る際にもレース直後にもとても便利だった。 今年からUCIルールで競技時間が男女共に1時間30分〜1時間45分と、従来より短縮され、本日の女子の周回数は4周。 レーススタート。 すぐに先頭に出るが、あまりスピードに乗らない。 無理に踏む事なく、先頭でシングルに入れるように踏んでいくが、前に出てくる選手はいなかった。 シングルに入り、いけてない走りであったが、落ち着いていく。 前半ループを終えて、自分のスピードにもどかしさを感じながらも焦らずに先頭を走り続けた。 長い簡易舗装の上りで田近選手と二人になり、そこから二人のデッドヒートが繰り広げられる事となる。 4周回のレース。 それぞれの得意パート、苦手パート、ちょっとしたミスなどで付きつ離れつ、抜きつ抜かれつしながら。 2周目の後半で大きなミスをしでかしてしまい、一気に30秒差が付いてしまった。 今日の走りで30秒差はきつい。 自分自身に苛立ったが、追うしかない。 最終周に入る所でやっと捕らえる事に成功。 今日は後半ループは自分のミスも多く、前半ループで少しでもリードを奪っておきたいと考えていた。 シングルトラックに先に入る事に集中して機をうかがって、すかさずスパートして勝負をかけた。 最終ラップは4周の中で最も集中して走れ、逃げ切る事が出来た。 レースの走りや内容は決して良いものではなかったけれど、勝ちに執着出来た事と勝てた事だけは本当に良かった。 次のレースまでは1ヶ月以上間が空いてしまうので、しっかりとスピードをあげるトレーニングとオフロード走行を行って臨みたい。 女子ジュニアでは、ciub SY-Nakの岩出愛未がエリートでも表彰台に絡める可能性を感じさせられる走りで優勝。 男子レースも見応えがあったし、仲間達の熱い走りや素晴らしい結果にも胸が熱くなった。 観戦していても、選手達と観戦する人々のあの一体感や雰囲気がたまらない。 レースが中止になってしまっていたら、こんな時を過ごせていなかった。 改めて、レースって素晴らしいと感じる事が出来た。 多くの人達が何かを感じる事が出来た大会であったと思う。 日本が元気になる為の小さな積み重ねのうちのひとつになったであろうと感じる事の出来た素晴らしい大会であったと思う。 大会に関わった全ての皆様、本当にありがとうございました。 ◆中込 由香里 関連記事:cyclowired |
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